甲状腺は、のどにある器官で、さまざまなホルモンを分泌したり、代謝に関係する働きをしています。この甲状腺の組織ががん化すると、甲状腺癌となります。
甲状腺癌の症状は、痛みや腫れなどわかりやすいものは特になく、首周りにできるしこりで発症に気づくことが多いといわれています。
甲状腺系のほかの病気との見分け方としては、しこりが左右非対称で、一部にだけしこりができるといった点です。
しかし、甲状腺癌が発症したとしても、ホルモンの分泌量には大きな変化はなく、劇的な症状はありません。
中にはホルモンの乱れからくる全身の倦怠感や手足の震えなどの症状が出ることもありますが、たいていは一時的な体調不良として見過ごされがちになっています。
そのため、発覚が遅れることもしばしばあります。
甲状腺癌は遺伝によるものや、ヨードの過剰摂取、喫煙などが原因として挙げられています。
甲状腺癌は比較的良性なものが多く、特に症状が見られない場合は特別な治療を施さず、経過を観察するだけのこともあります。
甲状腺癌は進行が遅いため生存率も高く、抗がん剤なども効きやすいがんです。
甲状腺癌であることが発覚しても、必要以上に怖がることはありません。
ただし、甲状腺癌の中には悪性で進行の早いものもまれにあります。
声がかれる、呼吸が苦しいなどといった症状がある場合は、すぐにでも処置が必要とされます。
甲状腺癌は比較的治療が難しくないことが多いので、典型的な症状を知っておけば、手遅れになる前に発見することができるでしょう。